ivy cageの工房に散らばる石ころのご紹介。
ピンクヘデンバーガイト in クォーツ/アイアンローズ
2016/10/04/Tuesday
Hanggang Mine, Chifeng Prefecture, Inner Mongolia A.R., China
鉱物名:クォーツ/ヘマタイト
宝石名:-
英名:Pink Hedenbergite in Quartz with Hematite
和名:灰鉄輝石内包水晶/赤鉄鉱
モース硬度:7(水晶)/5.5(ヘマタイト)
劈開:不明瞭(水晶)/なし(ヘマタイト)
産地:内モンゴル
処理:ー
流通名:ピンクヘデンバーガイト in クォーツ/アイアンローズ(ヘマタイト・ローズ)
内モンゴル自治区赤峰市ハンガン鉱山産の水晶。
この鉱山はかなり面白い形状の鉱物が産出されたのですが、今は採掘されていないとの話。ヘデンバーガイト入り水晶はパワーストーン方面から広まり、一部で大人気だったようです。
【Pink Hedenbergite in Quartz with Hematite】
Hanggang Mine, Chifeng Prefecture, Inner Mongolia A.R., China
表面の細かな蝕像、小さなブーケのようなヘマタイト、ヘデンバーガイトを内包したミルク色に、内部のアメシストが透けたチェリートップ。
内モンゴルではユニークな水晶が他にも見つかっており、それぞれ非常に面白くて見どころ満載ですが、この標本には流石に一目惚れしました。なんといっても色味が絶妙にかわいい。
でこぼこぎざぎざした表面も、蝕像好きとしてはたまりません。
へデンバーガイト入り水晶といえば、やや黄味を帯びた緑色をしたものが有名。
元々は透明度の高い水晶にヘデンバーガイトの微細結晶が無数に含まれることで、とろみのあるミルキーな色合いになっています。
こちらのヘデンバーガイトはほとんど白に近く、さらにトップ部分にアメシストが内包されていることで、ぽっと明かりが灯るような美しい姿に。
ピンクへデンバーガイトと呼ばれますが、ヘデンバーガイト自体がピンク色というわけではないようです。
マンガンが含まれている?という情報もありますが、定かではありません。コロイド状のヘマタイトも赤く発色するので、混同されている可能性もありますね。
【Pink Hedenbergite in Quartz with Hematite】
Hanggang Mine, Chifeng Prefecture, Inner Mongolia A.R., China
こんもりとした花束のような、ウニのようなヘマタイト結晶。Hanggang Mine, Chifeng Prefecture, Inner Mongolia A.R., China
この形状はヘマタイト・ローズと呼ばれます。
たまらなくかわいらしい。
【Trapiche Quartz】Inner Mongolia A.R., China
*中身はトラピッチェ?*ヘデンバーガイトを輪切りにすると、中はトラピッチェ模様になっていることがあるようです。画像でしか見ていませんが、同じ産地のピンク水晶も、切ると中のピンク色をした部分がトラピッチェ模様になっているものがありました。
内モンゴルのトラピッチェ・クォーツ(鉱山不明)として購入したこちらのスライスも、水晶・ヘデンバーガイト共に色味が似ており、もしかしたら同じものなのかもしれません。
切ってみたいけど流石に我慢します。
※ヘデンバーガイトは単体で見るとお茶葉のような渋い濃緑色をしています。
リモナイト in トパーズ
2016/10/03/Monday
【Limonite in Topaz】
鉱物名:トパーズ宝石名:リモナイト in トパーズ
英名:Limonite in Topaz
和名:褐鉄鉱/黄玉
モース硬度:8(トパーズ)
劈開:完全
産地:不明(ブラジル、スリランカ、マダガスカル等)
処理:-
流通名:リモナイト in トパーズ
イリス・トパーズ
レインボーニードル in トパーズ
ルチル・トパーズ(誤称)
トパーズの内包物として、しばしば結晶内部にチューブ型の空洞(チューブ・インクルージョン)が出来ることがあります。
この空洞は通常透明ですが、内部にリモナイトが入り込み、まるで山吹色の針状結晶が入っているように見えるのがリモナイト in トパーズです。
【Limonite in Topaz】
透明度の高いカラーレストパーズ内部で、角度を変えると虹色に輝くリモナイト。
透明度の高いカラーレストパーズ内部で、角度を変えると虹色に輝くリモナイト。
リモナイト自体は赤茶けた鉄の酸化鉱物ですが、光の干渉によってこのような虹色の光彩を示しています。
【Limonite in Topaz】
針状結晶=ルチルという誤解からでしょうか、ルチル・トパーズと呼ばれている場合もあるようですが、そもそもトパーズの結晶温度ではルチルは融けてしまうので、針状結晶として共生することはないとのことです。
コッパー in カルサイト
2016/10/03/Monday
【Copper in Calcite】Houghton Co., Michigan, USA
鉱物名:コッパー/カルサイト
宝石名:ー
英名:Copper in Calcite/Calcite with Copper inclusions
和名:自然銅/方解石
モース硬度:3(カルサイト)
劈開:三方向に完全(カルサイト)
産地:アメリカ
処理:ー
流通名:コッパー in カルサイト
カルサイト コッパーインクルージョン
自然銅が内包された犬牙状の透明カルサイト結晶。
ミシガン産の自然銅は標本としてよく見掛けますが、銅は空気に触れると酸化被膜が出来るので、大抵は少しずつ黒ずんでゆくもの。こちらはカルサイトに覆われているので、薬品処理をせずに銅本来の明るいサーモンピンクの発色を見ることが出来ます。
【Copper in Calcite】Houghton Co., Michigan, USA
肉眼で見ると、カルサイトの成長の過程で結晶表面に共生した自然銅がファントム状に閉じ込められているのがよく分かります。しかし内包物にしっかりピントを合わせても、如何せん相手は複屈折の教材として頼もしいカルサイト。しっかりダブってしまいます。
肉眼で観測する分にはこのダブリングこそがカルサイトの面白さなのですが、内包物の写真がピシッと撮れないのは少々残念です。
マイカ in クォーツ-雲母内包水晶
2015/11/11/Wednesday
鉱物名:クォーツ
宝石名:-
英名:Mica in Quartz
和名:雲母内包水晶
モース硬度:7(水晶)
劈開:不明瞭(水晶)
産地:不明
処理:-
流通名:マイカ in クォーツ
ダルメシアン…いや胡麻塩。目立つ黒っぽい結晶と共に透明の結晶も多数含まれているから。
標本ではまだ見たことのないこの胡麻塩水晶、ややミルキーなボディカラーも相俟ってなんとも不思議な見た目です。
ローズクォーツヴァージョンも一緒に並んでおり、この乳白色は恐らくルチルでしょう。
つまり普通のミルキークォーツに、突如として胡麻塩がふりかけられているのです(たぶん)。
ひとつひとつの結晶を拡大して見てみると、スタッビィ型(=切り株の形)をしているのがわかります。黒いのは緑がかっており(海苔っぽい)、恐らくバイオタイト(黒雲母)、透明のはモスコバイト(白雲母)ではないかと推定しましたが特に自信はありません。 バイオタイトを内包したミルキークォーツは、丸玉ブレスレットでは稀に流通していますが、このようなルースや鉱物標本としてはほとんど見かけません。
また、内包するバイオタイトも綺麗なスタッビィ型というよりほとんど刻み海苔の屑のようであったり、透明のモスコバイトがはっきりと視認できるものがなかったりするので、二種類の結晶の形がしっかりと見える上記のルースは当たりなのかもしれません。
宝石名:-
英名:Mica in Quartz
和名:雲母内包水晶
モース硬度:7(水晶)
劈開:不明瞭(水晶)
産地:不明
処理:-
流通名:マイカ in クォーツ
ダルメシアン…いや胡麻塩。目立つ黒っぽい結晶と共に透明の結晶も多数含まれているから。
標本ではまだ見たことのないこの胡麻塩水晶、ややミルキーなボディカラーも相俟ってなんとも不思議な見た目です。
ローズクォーツヴァージョンも一緒に並んでおり、この乳白色は恐らくルチルでしょう。
つまり普通のミルキークォーツに、突如として胡麻塩がふりかけられているのです(たぶん)。
ひとつひとつの結晶を拡大して見てみると、スタッビィ型(=切り株の形)をしているのがわかります。黒いのは緑がかっており(海苔っぽい)、恐らくバイオタイト(黒雲母)、透明のはモスコバイト(白雲母)ではないかと推定しましたが特に自信はありません。
また、内包するバイオタイトも綺麗なスタッビィ型というよりほとんど刻み海苔の屑のようであったり、透明のモスコバイトがはっきりと視認できるものがなかったりするので、二種類の結晶の形がしっかりと見える上記のルースは当たりなのかもしれません。
デュモルチェライト in クォーツ
2015/10/12/Monday
【Dumortierite in Quartz】Vaca Morta quarry Mine, Brumado distrito, Bahia, Brazil
鉱物名:クォーツ
宝石名:デュモルチェライト in クォーツ
英名:Dumortierite in Quartz
和名:デュモルチ石内包水晶/青水晶
モース硬度:7(デュモルチェライト)/7(水晶)
劈開:一方向に良好(デュモルチェライト)/不明瞭(水晶)
産地:ブラジル、スペイン、インド、アフガニスタン、マダガスカル、アメリカetc...
処理:ー
流通名:デュモルチェライト in クォーツ
デザート・ラピス(誤称。「砂漠のラピス・ラズリ」の意?)
透明水晶にデュモルチェライトが内包されたもの。画像はブラジル産です。
赤紫、茶、緑等カラーバリエーションがあるようですが、ショーなどでも見掛けるものはほとんど青色のみです。
私が最初に出逢ったデュモルチェライト入りは、インドやアフガニスタン産の、クォーツの中にみっしりと結晶が詰まってほぼ不透明な青色をしたもので、タンブルやビーズ等に加工されることも多い「青水晶」の一種でした。ラピス・ラズリと似ている為に、デザート・ラピスとも呼ばれるとか。
しかし最近はブラジル・バイア州産の、透明度の高い水晶の中に繊細な針状結晶が見られる美しい標本が話題となり、こちらは「青水晶」というよりは、ルチレイテッド・クォーツのように、内包された結晶の形が重要視されています。
【Dumortierite in Quartz】Vaca Morta quarry Mine, Brumado distrito, Bahia, Brazil
結晶の形はウニのように放射状のもの、芝生のように一面に生え揃ったもの、細い毛の塊のようなもの、ファントムになっているものなど様々ですが、流通しているものを見ると、やはりどうも青色一択の様子。画像のポイントもかなり小さく、欠けもあり標本としての価値はありませんが、高騰中のため結構な出費となりました。
落ち着いた頃に紫色なんて出たりしないだろうかと期待。
プロフィール
HN:
Yati
HP:
性別:
女性
職業:
アクセサリー作家
趣味:
写真、音楽、鉱物の蒐集、調べもの
自己紹介:
銀と鉱物でアクセサリーを作りつつ
宝飾業界のはじっこのほうで
いろいろ考えたり調べたり遊んだりしている
ただの石好きです。
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