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ivy cageの工房に散らばる石ころのご紹介。
ペリドット-橄欖石

【Peridot】Pakistan

鉱物名:オリビン
宝石名:ペリドット
英名:Peridot/Olivine
和名:橄欖石
モース硬度:6.5-7
劈開:弱ないし不完全
産地:アメリカ、中国、北朝鮮、ミャンマー、パキスタン、メキシコ、オーストラリア

処理:-

流通名:ペリドット
     クリソライト(黄色味の強いもの)
     イブニング・エメラルド(誤称)


宝石名「ペリドット」は通常、オリビングループの鉱物であるフォルステライトとファイアライトの固溶体のことを指します。
オリーブの葉の色に似ていることから、かつては鉱物名・宝石名ともに「オリビン」と呼ばれていましたが、現在では「Faridat(アラビア語で宝石の意)」を語源とする「ペリドット」が宝石名として一般的になり、「オリビン」はその鉱物名・岩石名として使い分けられています。

オリビンは厳密には独立種ではなくグループ名で、フォルステライト(苦土橄欖石/マグネシウム橄欖石/Mg2SiO4)、ファイアライト(鉄橄欖石/Fe2SiO4)、テフロアイト(マンガン橄欖石/Mn2SiO4)、モンティセライト(モンチセリ橄欖石/CaMgSiO4)の4種を指します。
一般的なペリドットはフォルステライトとファイアライトの割合が8:2程度のもの。 ファイアライトの割合が少なくなるとフォルステライト本来の色である無色に近くなり、ペリドットとは区別されます。
ペリドット特有の鮮やかな緑色は、含有される15%以下の鉄と微量のニッケルやクロミウムによるものです。鉄分が多ければ濃い緑、マグネシウムが多ければ黄色が強くなります。
黄色味が強く出たペリドットは、ギリシア語の「khrusos(金色の意)」に因んで「クリソライト」と呼ばれる場合もあります。

ペリドットは紀元前、紅海のザバルガート島(英名セント・ジョン島、当時はトパゾス島)で発見され、当時は「トパジオン(トパーズ)」と呼ばれていました。
大プリニウスの『博物誌』には、トパーズを鉄の鑢で削ることが出来るという記載がありますが、モース硬度8のトパーズを鉄で傷つけることは出来ません。また、ザバルガート島ではトパーズが産出されないことから、『博物誌』や聖書等の古い文献での「トパーズ」は、実際にはペリドットを指していると考えられます。

ザバルガート島はペリドットの主産地でしたが、現在では絶産。
ハワイの土産物としてハワイ産のペリドットが有名ですが、こちらも絶産しており、アメリカ・アリゾナ産のペリドットをハワイ産として販売しているようです。
現在ビーズやルースで流通しているペリドットの主な産地は中国と北朝鮮。北朝鮮との取引が可能な時期は特に、艶と発色の素晴らしい安価なペリドットが大量に輸入されます。
プラシオライト-緑水晶
【Prasiolite】LOC.Montezuma,Bahia,Brazil
鉱物名:クォーツ
宝石名:グリーン・クォーツ
英名:Prasiolite/Green Quartz/Vermarine/Lime Citrine/Greend Amethyst
和名:緑水晶
モース硬度:7
劈開:不明瞭
産地:ブラジル、アメリカ、ジンバブエ

処理:加熱

流通名:グリーン・クォーツ(緑色のクォーツを指す)
     グリーンド・アメシスト(加熱処理のみ)
     グリーン・アメシスト(上記呼称より派生)
     プラシオライト(産出時既に緑色のものを指す?)
     バーマリン
     ライム・シトリン


紫色の水晶を指す「アメシスト」という名前。
アメシストを加熱し、黄色く変化したバーント・アメシストは黄色い水晶「シトリン」として扱われますが、色が変化した後も「アメシスト」として扱われる石があります。
 
1954年、ブラジルのバイア州のモンテズマ鉱山から産出されたアメシストを約650℃で加熱したところ、通常は黄色く変化しシトリンになる筈が、この産地のアメシストは透明な若草色に変化しました。
緑色のクォーツであるならばアメシストではなく通常はグリーン・クォーツと呼ばれますが、緑色に変化するアメシストが珍しかったこともあり、このアメシストには特別に「グリーンド・アメシスト(緑色になった紫水晶)」のコマーシャルネームがつけられました。
また、ギリシア語の「明るい緑色」を由来とする「プラシオライト」という愛称があります。
プラシオライトについては、地熱などによって加熱され、産出時に既に緑色をしているものに限定する、という話もありますが、定かではありません。
いずれも通称名のため、鉱物名ではクォーツ、宝石名はグリーン・クォーツとなります。
 
ブラジルの他にもアメリカのアリゾナ州、カリフォルニア州、ネバダ州、ジンバブエ等でも同じ性質を持つアメシストが産出しましたが、産出量は少なく、大変に稀少且つ高価なものでした。
現在はグリーンド・アメシストとは別に、若草色のグリーン・クォーツが「グリーン・アメシスト」の名前で大量に流通していますが、人工的な照射と加熱を施したクォーツのため、本家グリーンド・アメシストとは異なる扱いになります。

グリーン・クォーツ
【Green Quartz】
 
*グリーン・クォーツ*
グリーンド・アメシストの定義は「天然の照射により、加熱のみで緑色に変化するアメシスト」。
ですが、この性質を持つアメシストとは別に、「照射と加熱によって緑色に変化するクォーツ」があります。
ある時から、大粒で質の良い「グリーンド・アメシスト」が大量に流通するようになり、それが人為的に放射線照射と加熱処理が行われたグリーン・クォーツであることが分かりました。
これは従来のグリーンド・アメシストとは異なるため「グリーンド・アメシスト」「プラシオライト」とは別のものと判断されたのですが、市場ではすっかり同じものとして定着してしまいました。
 
現在、大粒のルースやビーズとして安価で入手出来る「グリーンド・アメシスト」は、ほとんどがこの照射・加熱処理によるグリーン・クォーツであると考えられます。
しかしその二種類のグリーン・クォーツが区別されることはなく、多くの場合「モンテズマ産(または他産地)の稀少な緑色のアメシスト」として大量に流通しているため、本家「グリーンド・アメシスト」に巡り合うには、ちょっとひと手間掛かります。

【Amegreen】Brazil
*アメグリーン*
こちらはブラジル産(鉱山は不明)で、「アメグリーン」と呼ばれているもの。
やや渋めのグリーンクォーツに、ラヴェンダーカラーのアメシスト部分が残っています。
なかにはこの2色がファントムになっているものも。
ブラジルの他に、南アフリカでも産出します。
ナチュラルシトリン-黄水晶
ナチュラルシトリン 非加熱シトリン
【Natural Citrine】Congo

鉱物名:クォーツ
宝石名:シトリン
英名:Citrine
和名:黄水晶
モース硬度:7
劈開:不明瞭
産地:コンゴ、ザンビアetc…

処理:-

流通名:シトリン
     黄水晶
     ナチュラルシトリン/非加熱シトリン
     スモーキー・シトリン
     キャンドル・クォーツ(結晶の根元に多くの小さな結晶がついた形)
     クンダリー二・クォーツ(コンゴ産キャンドル状シトリン)


シトロン(クエン樹)の果実の色に似た、黄色い水晶をシトリンと呼びます。
宝石としての人気は強く流通量もありますが、天然のシトリンは非常に稀少です。
画像はキャンドル状の結晶が特徴的なコンゴ産の非加熱シトリン。
現在流通しているシトリンの多くは、アメシストを加熱した「バーント・アメシスト」やスモーキークォーツを加熱した「バーント・スモーキークォーツ」ですが、コンゴやザンビアからは天然色のシトリンが産出されています。
※加熱処理シトリンについてはこちら→「シトリン-黄水晶」

天然色のシトリンは、大量に流通している鮮やかな黄色の加熱シトリンに比べ、ややスモーキー寄りの渋い色味のものが多いようです。
天然の状態では、スモーキークォーツのアルミニウムイオンの変化により色が薄くなって出来るシトリンが多いということなのでしょうか?
シトリンとスモーキー・クォーツは色によって区別されますが、その境は曖昧で、どちらとも取れるような中間の色合いの場合は「スモーキー・シトリン」と呼ばれています。
インディコライト in クォーツ-藍針水晶
インディコライト イン クォーツ
【Indicolite in Quartz】Brazil
鉱物名:クォーツ
宝石名:インディコライト in クォーツ/トルマリネイテッドクォーツ
英名:Indicolite in Quartz/Tourmalinated Quartz
和名:青水晶/藍針水晶
モース硬度:7(水晶の硬度)
劈開:不明瞭
産地:ブラジル

処理:-

流通名:インディコライト in クォーツ
     トルマリネイテッドクォーツ
     藍針水晶
     青水晶
     ブルー・クォーツ
     ブルー・ルチル(誤称)


ブラジル産のインディコライト in クォーツ。
インディコライト(藍電気石)は、トルマリングループに属するエルバイト(リシア電気石)のなかでも特に青~濃紺のものを指します。
そのインディコライトの針状結晶が水晶に内包されたものがインディコライト in クォーツ。
青い針がぎっしりと詰まって水晶全体が青く見えるため、「ブルー・クォーツ(青水晶)」の一種に数えられます。
トルマリンを内包する水晶はたくさんありますが、青いものはやや少なめ。
「インディコライト入りの青い水晶」を謳ってはいても、インディコライトとは呼べないような緑寄りの青色のものが多いように見えます。
また、青い水晶というからには水晶が青く見えるほどの密度がなくてはならず、素直に「青水晶」と呼べるものは数が限られてきます。
画像の石はかなり小さく、先端も欠けて水晶ポイントとしては地味なものの、文句なしの青水晶です。

※「ブルー・クォーツ」「青水晶」は、内包物のために青く見える水晶の総称です。
  天然の水晶には、それ自体が青色をしているものはありません。
  水晶を青く見せる内包物は、他にラジュライト、ギラライト、
  クロシドライトやリーベッカイト、アエリナイト、デュモルチェライト、シャッタカイト、
  ブランシェアイト、パパゴアイト、アホーアイト等があります。
  また合成水晶やガラスの「ブルークォーツ」もあります。

※一般的に用いられる表記は「インディコライト(Indicolite)」ですが、近年は「インディゴライト(Indigolite)」の表記もあるようです。どちらも藍色の意味。
ブラッドショット・アイオライト-菫青石
【Bloodshot Iolite】India
鉱物名:コーディエライト
宝石名:アイオライト
英名:Cordierite/Iolite
和名:菫青石
モース硬度:7
劈開:なし
産地:インド、スリランカ、ミャンマー、マダガスカル、イタリアetc…

処理:-

流通名:アイオライト
     ダイクロアイト(「二色の石」の意)
     ブラッドショット・アイオライト
     アベンチュリン・アイオライト
     アイオライト・サンストーン
     ウォーター・サファイア(誤称)


画像はインド産のブラッドショット・アイオライト。
アイオライト(鉱物名:コーディエライト)は、ブルーサファイアに似た青色の石。
「ウォーター・サファイア」というコマーシャルネームを持ちますが、似ているのは色だけです。
多色性を持つ石のひとつで、ある角度からは濃い菫色でも、角度を変えるとスッと青みが抜けて透明~枯葉色に見えることから、ダイクロイズム(二色性)を示す石「ダイクロアイト」とも呼ばれます。
アイオライトの一部がピナイト(ピニ雲母)に置換して微細な雲のような状態で内包され、そこに光が当たることでシャトヤンシーやアステリズムを示すものもあります。
 
 
【Bloodshot Iolite】India 
 
アイオライトがヘマタイトやレピドクロサイト等の結晶を内包し、その内包物が光を受けてキラキラと光る(アベンチュレッセンスを示す)ものを「アベンチュリン・アイオライト」、またその外見が赤いラメが飛び散ったように見えることから「ブラッドショット・アイオライト」などと呼びます。
「アイオライト・サンストーン」と称することもありますが、「サンストーン」はアベンチュレッセンスを示すフェルスパーを指す名前。
内包物や効果が同じであっても、コーディエライトであるアイオライトは「サンストーン」には含まれませんし、流通名としてもあまり使い勝手の良くない名前のような気がします。
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プロフィール
HN:
Yati
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性別:
女性
職業:
アクセサリー作家
趣味:
写真、音楽、鉱物の蒐集、調べもの
自己紹介:
銀と鉱物でアクセサリーを作りつつ
宝飾業界のはじっこのほうで
いろいろ考えたり調べたり遊んだりしている
ただの石好きです。
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