ivy cageの工房に散らばる石ころのご紹介。
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2024/11/23/Saturday
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ペリステライト
2012/09/18/Tuesday
【Peristerite】Tanzania
鉱物名:フェルスパー
宝石名:ペリステライト
英名:Peristerite
和名:-
モース硬度:6-6.5
劈開:あり(※詳細不明)
産地:スリランカ、タンザニア、ミャンマー、マリetc...
流通名:ペリステライト
ピジョン・ストーン(ペリステリズムに関連)
ブルー・ムーンストーン(誤称)
アフリカンムーンストーン(誤称)
カナダ・ムーンストーン(誤称)
スリランカ・ムーンストーン(誤称)
処理:透明度の改善を目的とした透明剤含浸(一般的)
ペリステライトはフェルスパーグループのアルバイトとオリゴクレースの固溶体。
ラメラ構造を持ち、白~透明のボディカラーに、若干の真珠光沢のある白~青のシラーが見られます。
ペリステライト特有のシラーは、鳩の首が動く際に見られる光沢に似ていることから「ペリステリズム」と呼ばれています。
オーソクレースとアルバイトの固溶体であるムーンストーンに見た目が近く、青いシラーが多いことから、稀少な「ブルー・ムーンストーン」にあやかった誤称が用いられています。
本来の「ブルー・ムーンストーン」は産出量が非常に少なく高価なため、現在大量に流通している「ブルー・ムーンストーン」のほとんどはペリステライトかラブラドライトであると言えます。実際、鑑別結果では「ペリステライト」と判明したものであっても「ブルー・ムーンストーン」として販売するケースが多くあります。
また、近年はブルー・ムーンストーンだけでなく、白いシラーのムーンストーンの流通量も減少しているため、市場ではペリステライトがムーンストーンの代用品として定着しつつあるようです。
【Peristerite】Mali
*オレンジ色のペリステライト*
マリ共和国産の、青いシラーの出る「オレンジ・ムーンストーン」として購入した石。
アデュラレッセンスというよりペリステリズムっぽい…と思っていたところ、やはり鑑別では「ペリステライト」と出たとのこと。
しかし疑問に思うのは、オレンジ色にブルーシラーの「ムーンストーン」はこのタンブル一種類だけで、ルースやビーズなど他の形のものを一切見掛けないこと。
いくらレアとはいえ(レアだからこそ)安価なタンブルにだけ加工され、ルースのひとつも見掛けないというのは不自然なのでは?
宝石・鉱物関係のディーラーさん何軒かに訊ねてみるも、まったく見たことがない、染めではないか?との見解。
海外サイトなどを見ていると、ラブラドライトやペリステライトをショッキングピンク等に染めたらしきルースを目にしますし、確かに疑わしいところ。
しかし鑑別で出ないとしたら、放射線照射かもしれません。(オレンジ~赤の長石は照射の影響)
天然色なのか、処理石なのか。今のところ詳細不明です。
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Yati
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写真、音楽、鉱物の蒐集、調べもの
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宝飾業界のはじっこのほうで
いろいろ考えたり調べたり遊んだりしている
ただの石好きです。
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