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ivy cageの工房に散らばる石ころのご紹介。
シトリン-黄水晶
シトリン バーント・アメシスト バーント・スモーキークォーツ
【Citrine】Gilgit, Pakistan
 
鉱物名:クォーツ
宝石名:シトリン
英名:Citrine
和名:黄水晶
モース硬度:7
劈開:なし
産地:ブラジル、インド、スコットランド、スイス、フランス、スペイン
    ドイツ、パキスタン、マダガスカル、チリ、ジンバブエ、日本etc...

処理:アメシスト加熱、スモーキー・クォーツ(または透明水晶)照射+加熱

流通名:シトリン
     黄水晶
     マディラ・シトリン(バーント・アメシスト)
     パルメィラ・シトリン(バーント・アメシスト)
     リオグランデ・シトリン(バーント・アメシスト)
     ビア・シトリン/ビア・クォーツ(バーント・スモーキークォーツ)
     シャンパン・シトリン/シャンパン・クォーツ(バーント・スモーキークォーツ)
     コニャック・シトリン/コニャック・クォーツ(バーント・スモーキークォーツ)
     レモン・シトリン/レモン・クォーツ(バーント・スモーキークォーツ)
     シトリン・トパーズ(誤称)
     リオグランデ・トパーズ(誤称)


シトロン(クエン樹)の果実の色に似た、黄色い水晶をシトリンと呼びます。
宝石としての人気は強く流通量もありますが、天然のシトリンは非常に稀少です。
現在流通しているシトリンの多くは2種類の加熱処理石と言われています。
「バーント・アメシスト」は、アメシストの紫色の発色要因である鉄イオンのFe4+とFe2+が、加熱によりFe3+に変化することで黄色く発色したもの。
「バーント・スモーキークォーツ」は、加熱によってアルミニウムイオンのAl4+がAl3+に変化することで色が薄くなり、鉄イオン(Fe3+)の黄色い発色が残ったもの。
スモーキークォーツ自体、アルミニウムイオンを含むクォーツに放射線を照射することで濃い茶~黒色に調整されたものが多く、照射と加熱の組み合わせによって様々な色調のシトリン(ビア・シトリン等)が作られています。

※鉄分の含有量が少ないスモーキークォーツは加熱しても黄色く発色しないため、
  透明に近い色になるそうです。
  
【Citrine】Brazil
 
バーント・アメシストのうち、赤味の強いものは「マディラ・シトリン」、明るい黄色は「パルメィラ・シトリン」と呼ばれます。
「ビア・シトリン(ビア・クォーツ)」「シャンパン・シトリン(シャンパン・クォーツ)」「コニャック・シトリン(コニャック・クォーツ)」「レモン・シトリン(レモン・クォーツ)※硫黄水晶とは別」などはバーント・スモーキークォーツのカラーバリエーションと言われています。
 
 
【Sherry Topaz】Utah, USA
 
*シトリンとトパーズ*
シトリンの誤称(フォールスネーム)に「トパーズ」の関連したものがあります。
かつてザクセン地方産のシェリーカラーのトパーズが流行した際、一部の宝石商がシトリンを黄色いトパーズと偽って流通させたことが発端のようです。
黄色いトパーズを指す「インペリアル・トパーズ」という言葉は、こういったシトリンとの区別のために生まれたもの。
現在も「シトリン・トパーズ」など、シトリンとトパーズを混同させる名前で流通しているケースがあるため注意が必要です。
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Yati
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女性
職業:
アクセサリー作家
趣味:
写真、音楽、鉱物の蒐集、調べもの
自己紹介:
銀と鉱物でアクセサリーを作りつつ
宝飾業界のはじっこのほうで
いろいろ考えたり調べたり遊んだりしている
ただの石好きです。
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