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ivy cageの工房に散らばる石ころのご紹介。
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アクアマリン-藍玉
 
【Aquamarine】Pakistan
 
鉱物名:ベリル
宝石名:アクワマリン/アクアマリン
英名:Aquamarine
和名:藍玉
モース硬度:7.5-8
劈開:不明瞭
産地:パキスタン、アフガニスタン、モザンビーク、ブラジル、インド、マダガスカルetc...

処理:加熱

流通名:アクアマリン
     アクワマリン
     アクアマリン・キャッツアイ(チューブインクルージョン内包)
     モス・アクアマリン(イルメナイト内包)
     ブラック・アクアマリン(イルメナイト内包)
     イエロー・アクアマリン(ヘリオドールの誤称)
     グリーン・アクアマリン(グリーン・ベリルの誤称)
     カラーレス・アクアマリン(ゴシェナイトの誤称)
     ピンク・アクアマリン(モルガナイトの誤称)
 
 
画像は雪花状インクルージョンを内包するアクアマリンの柱状結晶。
名前の通り、白い雪のような内包物が見られます。
チューブ状インクルージョンを多く内包するものはシャトヤンシーを示すことがあり、「アクアマリン・キャッツアイ」として流通します。
 
3月の誕生石としても有名なアクアマリンですが、鉱物としてはベリルの一種。
ベリルは不純物を含むことでいくつかの色に発色し、その色によって宝石としての名前が変わります。
鉄を含むベリルのうち、青いものは「アクアマリン」。黄色なら「ヘリオドール(ゴールデンベリル)」。黄緑なら「グリーンベリル」。
同じ緑色でも、クロムかバナジウムを含んでやや濃い緑色をしたベリルは「エメラルド」。
マンガンを含むベリルのうち、ピンク色なら「モルガナイト」、赤なら「ビクスバイト」。
純度が高く、無色のベリルは「ゴシェナイト」。
他にも産地や特徴によって細かく呼び分けられることがありますが、大まかに分けるとこんな感じです。
 
宝石に於いて、同じ鉱物でも色が違えば種類や価値も変わってきます。同じベリルでも、色や内包物の種類が違えばそれぞれ価値が異なります。
しかし、青くないベリルでもアクアマリンの名前で売られることがあります。「イエロー・アクアマリン(ヘリオドール)」「グリーン・アクアマリン(グリーン・ベリル)」「カラーレス・アクアマリン(ゴシェナイト)」「ピンク・アクアマリン(モルガナイト)」といった具合。
決して青以外のベリルの価値が低いわけではなく、ただ単純に「アクアマリン」が有名で売りやすい名前だというだけの理由です。
「アクアマリン」は海の水の色を意味する名前なので、これでは海水の色が黄色やピンクになってしまいます。
また、ヘリオドール、グリーン・ベリル、モルガナイトは加熱すると青くなるため、加熱処理をしてアクアマリンに変えてからルースやビーズになるものが多くあります。だから加熱によるクラックが多く入った、薄い水色のアクアマリンがたくさんあるのです。
 
ベリルという鉱物名は、ギリシア語の「beryllos(ベーリュッロス/青緑の海水のような宝石の意)」に由来します。同じ「beryllos」から枝分かれした言葉に「brilliance(輝き)」があるのは、キラキラと輝く海の水のような宝石のイメージがあったためでしょうか。
  
  
【Ilmenite in Aquamarine】Brazil
 
*イルメナイト イン アクアマリン*
一般にアクアマリンとしてイメージされるのは、明るい水色~青色のものですが、イルメナイト(チタン鉄鉱)を内包する「イルメナイト イン アクアマリン」は、イルメナイトの量や入り方によって色合いや模様が異なって見え、それぞれに名前がついています。
黒い塵のようなイルメナイトが点在する「モスアクアマリン」、イルメナイトが多く含まれ黒っぽく見える「ブラック・ベリル」、雨のような縞模様に見える「バンデット・ベリル/アクアマリン」、鱗状のイルメナイトに光が反射しアベンチュレッセンスやシラーが見られる「スター・ブラック・ベリル」「シャイニーティック・アクアマリン」「ブラックベリル・キャッツアイ」等の種類があり、これらの内包物が美しく見えるアクアマリンは、加熱処理された水色のアクアマリンよりも高価です。
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プロフィール
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Yati
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性別:
女性
職業:
アクセサリー作家
趣味:
写真、音楽、鉱物の蒐集、調べもの
自己紹介:
銀と鉱物でアクセサリーを作りつつ
宝飾業界のはじっこのほうで
いろいろ考えたり調べたり遊んだりしている
ただの石好きです。
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