ivy cageの工房に散らばる石ころのご紹介。
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2024/11/23/Saturday
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ペリドット-橄欖石
2013/10/15/Tuesday
鉱物名:オリビン
宝石名:ペリドット
英名:Peridot/Olivine
和名:橄欖石
モース硬度:6.5-7
劈開:弱ないし不完全
産地:アメリカ、中国、北朝鮮、ミャンマー、パキスタン、メキシコ、オーストラリア
処理:-
流通名:ペリドット
クリソライト(黄色味の強いもの)
イブニング・エメラルド(誤称)
宝石名「ペリドット」は通常、オリビングループの鉱物であるフォルステライトとファイアライトの固溶体のことを指します。
オリーブの葉の色に似ていることから、かつては鉱物名・宝石名ともに「オリビン」と呼ばれていましたが、現在では「Faridat(アラビア語で宝石の意)」を語源とする「ペリドット」が宝石名として一般的になり、「オリビン」はその鉱物名・岩石名として使い分けられています。
オリビンは厳密には独立種ではなくグループ名で、フォルステライト(苦土橄欖石/マグネシウム橄欖石/Mg2SiO4)、ファイアライト(鉄橄欖石/Fe2SiO4)、テフロアイト(マンガン橄欖石/Mn2SiO4)、モンティセライト(モンチセリ橄欖石/CaMgSiO4)の4種を指します。
一般的なペリドットはフォルステライトとファイアライトの割合が8:2程度のもの。 ファイアライトの割合が少なくなるとフォルステライト本来の色である無色に近くなり、ペリドットとは区別されます。
ペリドット特有の鮮やかな緑色は、含有される15%以下の鉄と微量のニッケルやクロミウムによるものです。鉄分が多ければ濃い緑、マグネシウムが多ければ黄色が強くなります。
黄色味が強く出たペリドットは、ギリシア語の「khrusos(金色の意)」に因んで「クリソライト」と呼ばれる場合もあります。
ペリドットは紀元前、紅海のザバルガート島(英名セント・ジョン島、当時はトパゾス島)で発見され、当時は「トパジオン(トパーズ)」と呼ばれていました。
大プリニウスの『博物誌』には、トパーズを鉄の鑢で削ることが出来るという記載がありますが、モース硬度8のトパーズを鉄で傷つけることは出来ません。また、ザバルガート島ではトパーズが産出されないことから、『博物誌』や聖書等の古い文献での「トパーズ」は、実際にはペリドットを指していると考えられます。
ザバルガート島はペリドットの主産地でしたが、現在では絶産。
ハワイの土産物としてハワイ産のペリドットが有名ですが、こちらも絶産しており、アメリカ・アリゾナ産のペリドットをハワイ産として販売しているようです。
現在ビーズやルースで流通しているペリドットの主な産地は中国と北朝鮮。北朝鮮との取引が可能な時期は特に、艶と発色の素晴らしい安価なペリドットが大量に輸入されます。
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Yati
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写真、音楽、鉱物の蒐集、調べもの
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宝飾業界のはじっこのほうで
いろいろ考えたり調べたり遊んだりしている
ただの石好きです。
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