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ivy cageの工房に散らばる石ころのご紹介。
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エレスチャル・カルサイト
【Elestial Calcite】Mohave, Arizona, USA
 
鉱物名:カルサイト
宝石名:カルサイト
英名:Calcite
和名:方解石
モース硬度:3
劈開:3方向に完全
産地:アメリカ

処理:-

流通名:エレスチャル・カルサイト
     エレスタイト
     ホワイト・モルダバイト(誤称)
     エンジェル・カルサイト(翼に似た形状から)


「ホワイト・モルダバイト」という名前で見掛けることの多いこの石ですが、実はモルダバイトでもテクタイトでもなく、カルサイトの一種とのこと。
何故モルダバイトと銘打っているのかといえば、「表面の凹凸が似ているから」という、実にシンプルな理由からだそうです。
 
モルダバイトとは、チェコのボヘミア地方で採れる深い緑色のテクタイト(隕石の衝突により地表の鉱物が熔融して形成された天然ガラス)のこと。
テクタイトには黒~褐色が多く、緑のモルダバイトや、薄い黄色のリビアン・グラスのような明るい色味のものは装飾品としても人気で、本物・偽物ともにたくさん流通しているのですが、白いものは見たことがありません。
 
「エレスチャル・カルサイト」とも呼ばれるこのカルサイトは、アメリカ・アリゾナ州のモハーヴェ砂漠で産出されます。
母岩や他種鉱物の結晶に成長を阻害されることなく、独特の形状に結晶したもので、表面の質感が似ていたことから発見者がモルダバイトと思い込み、そのまま「ホワイト・モルダバイト」と名付けられたのだとか。

せっかくなのでモルダバイトとツーショットを撮ってみましょう。
   
左:モルダバイト / 右:エレスチャル・カルサイト 
  
細かく波打つような凸凹の質感は、確かにモルダバイトに似ています。
また、翼に似た形をしているものは、「エンジェル・カルサイト」の愛称でも呼ばれています。

※この石を鑑別した結果、カルサイトではない(少なくとも純粋ではない)との回答を得た
 という話を聞きます。
 詳細については言及されていないため、今のところ詳細は不明です。
 複雑な特徴を持つ鉱物の場合、通常鑑別で「不明」の結果が出ることも少なくありません。宝石業界ではあまりメジャーな石ではないものの、更なる追加情報を望みたいところです。
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女性
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アクセサリー作家
趣味:
写真、音楽、鉱物の蒐集、調べもの
自己紹介:
銀と鉱物でアクセサリーを作りつつ
宝飾業界のはじっこのほうで
いろいろ考えたり調べたり遊んだりしている
ただの石好きです。
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