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ivy cageの工房に散らばる石ころのご紹介。
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サンストーン-日長石
【Sunstone】Myanmar
 
鉱物名:フェルスパー
宝石名:サンストーン
英名:Sunstone
和名:日長石
モース硬度:6-6.5
劈開:二方向に完全
産地:ミャンマー、ノルウェー、カナダ、タンザニア、インド、アメリカ(オレゴン・サンストーンのみ)

処理:処理:透明度の改善を目的としたオイル含浸(一部)

流通名:サンストーン
     ヘリオライト(「太陽の石」の意)
     アベンチュリン・フェルスパー(アベンチュレッセンスを示すフェルスパーの意)
     マイカ・サンストーン(マイカ入りではない)
     オレゴン・サンストーン(ラブラドライト)
     サンストーン・ラブラドライト
     スター・フェルスパー(アベンチュレッセンスとアステリズムを示す)
     サンムーンストーン(アベンチュレッセンスとアデュラレッセンスを示す)
     アイオライト・サンストーン(サンストーンではない)
     ストロベリークォーツ(誤称)


フェルスパーグループのうち、内包されたレピドクロサイトやヘマタイトあるいは銅に光が反射しアベンチュレッセンスが見られるものを「サンストーン」と呼びます。
別名の「ヘリオライト」は、ギリシア語で「太陽の石」を意味します。
特にオリゴクレースにぎっしりとレピドクロサイトやヘマタイトを含み、半透明~不透明に見える南インド産のサンストーンが代表的です。
他に、タンザニア産の透明度の高いオリゴクレースに大きめのレピドクロサイトやヘマタイトがまばらに散った「マイカ・サンストーン(マイカは誤称)」
オレゴン産の透明度の高いラブラドライトに細かな銅片を含む「オレゴン・サンストーン」
サンストーンのアベンチュレッセンスとムーンストーンのアデュラレッセンスの両方を示す「サンムーンストーン」等があります。

【Sunstone】Tanzania

*マイカ・サンストーン*
タンザニア産の透明~薄緑色のオリゴクレースの中に、オレンジ色の内包物が疎らに散って見えるものが「マイカサンストーン」の名前で流通しています。
ただし内包物はマイカ(雲母)ではなく、他のサンストーンと同じくヘマタイトやレピドクロサイトです。
マイカ入りではないのに何故「マイカ」の名がついたのかは謎です。

※アベンチュレッセンスからの連想で内包物を雲母とした?
  ヘマタイトの形状のひとつ、雲母のように薄い結晶が密集した「雲母鉄鉱」絡みの可能性も?

【Oregon Sunstone】Oregon, USA

オレゴン・サンストーン
アメリカ・オレゴン州で産出する、透明度の高いオレンジ~緑色のラブラドライトに、非常に細かい砂のような銅によるアベンチュレッセンスを示すサンストーンです。「サンストーン・ラブラドライト」とも呼ばれます。
同時にラブラドレッセンスを示すものもあります。

【Star Feldspar】Tanzania

スター・フェルスパー/キャッツアイ・サンストーン
サンストーンの内包物が平行に並んでいる場合、光が当たるとシャトヤンシー(キャッツアイ効果)やアステリズム(スター効果)が現れます。
マイクロクリン(微斜長石)にヘマタイトを含むタンザニア産のサンストーンには、平行に並び且つ交差した内包物による十字スターが見られます。
写真の石もペンライト等の強い光でスターが出ますが、撮影が難しく断念…

【Sun Moon Stone】South Ural, Russia

サンムーンストーン
サンストーンのアベンチュレッセンスと、ムーンストーンのアデュラレッセンスの両方を示すフェルスパーを「サンムーンストーン」と呼びます。
最初に「サンムーンストーン」と呼ばれたものはロシア産のアノーソクレースにヘマタイトを含んだもので、現在は鉱山が閉山しており流通量は減少、特にビーズではまったく見掛けません。
現在多く流通しているものはこれと異なり、上記の「スター・サンストーン」と恐らくは同じか似たタイプで、アベンチュレッセンスとアデュラレッセンスとアステリズムを併せ持つもの。
 
 
Bloodshot Iolite】India

アイオライト・サンストーン
内包されたヘマタイト結晶によりアベンチュレッセンスが見られるアイオライト(コーディエライト)。
暗めの青に赤~オレンジ色の輝きが美しい石ですが、フェルスパーではないため、厳密にはサンストーンには含まれません。
「アベンチュリン・アイオライト」「ブラッドショット・アイオライト」とも呼ばれます。



*ストロベリー・クォーツ?*
レピドクロサイトを内包する水晶を「ストロベリー・クォーツ」とする場合がありますが、レピドクロサイトを含むフェルスパーであるサンストーン(特に透明度の高いもの)が「ストロベリー・クォーツ」とされていることがあります。
「ストロベリー・クォーツ」の定義には曖昧な点もありますが、クォーツであることが大前提であるため、これは全くの誤称となります。
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女性
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アクセサリー作家
趣味:
写真、音楽、鉱物の蒐集、調べもの
自己紹介:
銀と鉱物でアクセサリーを作りつつ
宝飾業界のはじっこのほうで
いろいろ考えたり調べたり遊んだりしている
ただの石好きです。
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