ivy cageの工房に散らばる石ころのご紹介。
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2024/11/21/Thursday
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トラピッチェ・アメシスト
2012/11/08/Thursday
【Trapiche Amethyst】
鉱物名:クォーツ宝石名:トラピッチェ・アメシスト/ゲーサイト イン アメシスト
英名:Trapiche Amethyst/Goethite in Amethyst
和名:紫水晶/針鉄鉱入紫水晶
モース硬度:7
劈開:不明瞭
産地:ブラジル、マダガスカルetc...
処理:-
流通名:トラピッチェ・アメシスト
ゲーサイト イン アメシスト
カコクセナイト イン アメシスト(カコクセナイトは誤称?)
スーパーセブン(7種揃っている必要はない?)
セイクリッド・セブン(7種揃っている必要はない?)
エレスチャル(誤称を含む。スーパーセブンと関連)
放射能標識のような模様のアメシストに、さらに中心へ向かって放射状の模様を成すゲーサイト結晶が内包されたトラピッチェ・アメシスト。
「トラピッチェ」はスペイン語で、サトウキビを搾る農機具のこと。
トラピッチェに使われる6本スポークの歯車の形に似ていることから、6方向へ放射状の模様を持つ石には「トラピッチェ」の名がつけられます。
*ゲーサイトとカコクセナイト*
画像に見られる金茶色の針状結晶は、放射状~扇状に結晶したゲーサイトなのですが、これを「カコクセナイト」とする表記がかなり見られます。
カコクセナイトはリン酸塩鉱物の一種で、岩の間などに隠れるように結晶していたりしますが、水晶に内包されることは稀なようです。
おそらく誤解のもとは、『宝石・貴金属大辞典』における「カコクセナイトとは紫色、もしくは茶水晶の地に黄色のゲーサナイト・インクルージョンを含むもの」との記述ではないかと思われます。
ここから何故、茶色いゲーサイトを「カコクセナイト」と誤称するに至ったかはわかりません。
カコクセナイトは独立した鉱物です。
カコクセナイトインクォーツとして流通していた石を鑑別機関(中央宝石研究所)へ持ち込み、「ゲーサイト入りの水晶をカコクセナイトと呼ぶのか?」と問い合わせたところ、それは誤りであるとのこと。「誤解されているが、この内包物(金茶色の放射状の結晶)はゲーサイトであり、ゲーサイトを内包していてもカコクセナイトとは呼ばないので混同しないように」との回答でした。
この回答を信じるなら、少なくとも現在、『宝石・貴金属大辞典』のカコクセナイトに関する記述は誤りということに。
カコクセナイトは金茶色で放射状の結晶を持ち、画像のような金茶色の放射状結晶も、これがカコクセナイトであると言われれば納得してしまうほどに似ています。
しかし私の知る限りでは、この内包物に関しては「ゲーサイトであり、カコクセナイトではない」という鑑別結果ばかりで、カコクセナイトが出たという話は聞きません。
ただ、「ゲーサイト入り水晶」や「茶色いゲーサイト」が「カコクセナイト」ではない、ということだけは確かなようです。
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宝飾業界のはじっこのほうで
いろいろ考えたり調べたり遊んだりしている
ただの石好きです。
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