ivy cageの工房に散らばる石ころのご紹介。
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2024/11/22/Friday
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オパール・キャッツアイ-蛋白石
2013/01/20/Sunday
鉱物名:オパール
宝石名:オパール・キャッツアイ
英名:Opal Cat's Eye
和名:蛋白石
モース硬度:5-6.5
劈開:なし
産地:タンザニア、ブラジル
処理:-
流通名:オパール・キャッツアイ/キャッツアイ・オパール
ハニー・オパール・キャッツアイ(黄色)
ドラゴンアイ/龍目石(主に緑色)
オパールのうち、遊色を示すものをプレシャス・オパール、それ以外をコモン・オパールと呼びます。
画像の石は、タンザニア産のオパール・キャッツアイ。
象牙色のコモン・オパールに絹糸光沢を持つ繊維状組織の層が含まれており、光を受けるとシャトヤンシー(キャッツアイ効果)を示すため、まるでシルクのリボンを巻いたように見えます。
この繊維状組織については「石綿(アスベスト)」と聞いています。この石綿がクリソタイルなのか、クロシドライトなどのアンフィボール系なのかは不明です。
他のキャッツアイ石と同様、カボションやスフィアなど、曲面のあるカットを施すことでくっきりとした「猫の目」を見ることが出来ます。
他に、プレシャス・オパールの遊色が猫目状に浮かぶタイプの「オパール・キャッツアイ」もあるようです。
こちらは現物を所持していないため、良い出会いを期待。
*グリーン・オパールと目のないドラゴン*
キャッツアイ・オパールのなかでも、緑色のものは「ドラゴンアイ」と呼ばれることが多いようです。
ドラゴンアイは、緑色のコモン・オパールに染み込んだセレナイト(透石膏)によりシャトヤンシーを示すもの。
しかしビーズなどで見かける「ドラゴンアイ」には、シャトヤンシーを示さないものがたくさんあります。
そもそも「キャッツアイ(猫目石)」とは文字通り、繊維状組織に反射した細い光の帯が猫の目を思わせる石の総称。
単純に「キャッツアイ」といった場合にはクリソベリル・キャッツアイを指しますが、シャトヤンシーを示す石であればなんでも「○○(宝石名)・キャッツアイ」もしくは「○○(宝石名)・アイ」といった名称で呼ばれます。
クロシドライトが珪化した「タイガーズアイ」や「ホークスアイ」なども、シャトヤンシーを動物の目に例えて呼ばれる名称です。
「ドラゴンアイ」も龍の目に因む名前であるなら、この名前で呼ばれる石は即ちシャトヤンシーを示す石である筈。
たとえひとつのオパール原石から削りだしたものであっても、「目」の見える部分はオパール・キャッツアイであり、「目」の見えない部分はコモン・オパールとなります。
「グリーン・オパールのうち、シャトヤンシーを示すもの」が「ドラゴンアイ」と名付けられたからといって、「ドラゴンアイの原石(グリーン・オパール)」の全ての部分が「ドラゴンアイ」ではありません。
市場ではたまにその区別が為されず、「グリーン・オパール=ドラゴンアイ」とされていることがあります。
また、母岩を含む緑色のコモン・オパール(マトリックス・コモン・オパール)を指して「ドラゴンアイ」と呼んでいる場合もあります。母岩の茶褐色とグリーン・オパールの混ざりあったこの石が、どういった特徴を指して「ドラゴンアイ」と呼ばれたのかは興味深いところ。
シャトヤンシーがなくとも、龍の目のように見える模様があるなど、どこかが「目」に繋がっていれば合点がゆきますが、私の見る限りでは、その「目」がどこにも見当たらないのです。
龍は眠るのが好きな生き物と言いますが、失明させてしまっては可哀想。
*ドラゴンアイと龍眼石*
ところで「龍眼石」というものがあります。
主に揖斐川や丹波地方から産出され、盆栽などに好んで用いられている、石灰岩や凝灰岩、石英などの混在する岩石です。
風雨に晒したり酸で溶かしたりすると、浸食された白い石灰岩や石英の部分が龍の目のように見えるので「龍眼石」と呼ぶのだそうです。
西洋のドラゴンと東洋の龍。
同じ言葉に当て嵌められていても、それぞれ全く違った魅力があるものです。
宝石名:オパール・キャッツアイ
英名:Opal Cat's Eye
和名:蛋白石
モース硬度:5-6.5
劈開:なし
産地:タンザニア、ブラジル
処理:-
流通名:オパール・キャッツアイ/キャッツアイ・オパール
ハニー・オパール・キャッツアイ(黄色)
ドラゴンアイ/龍目石(主に緑色)
オパールのうち、遊色を示すものをプレシャス・オパール、それ以外をコモン・オパールと呼びます。
画像の石は、タンザニア産のオパール・キャッツアイ。
象牙色のコモン・オパールに絹糸光沢を持つ繊維状組織の層が含まれており、光を受けるとシャトヤンシー(キャッツアイ効果)を示すため、まるでシルクのリボンを巻いたように見えます。
この繊維状組織については「石綿(アスベスト)」と聞いています。この石綿がクリソタイルなのか、クロシドライトなどのアンフィボール系なのかは不明です。
他のキャッツアイ石と同様、カボションやスフィアなど、曲面のあるカットを施すことでくっきりとした「猫の目」を見ることが出来ます。
他に、プレシャス・オパールの遊色が猫目状に浮かぶタイプの「オパール・キャッツアイ」もあるようです。
こちらは現物を所持していないため、良い出会いを期待。
*グリーン・オパールと目のないドラゴン*
キャッツアイ・オパールのなかでも、緑色のものは「ドラゴンアイ」と呼ばれることが多いようです。
ドラゴンアイは、緑色のコモン・オパールに染み込んだセレナイト(透石膏)によりシャトヤンシーを示すもの。
しかしビーズなどで見かける「ドラゴンアイ」には、シャトヤンシーを示さないものがたくさんあります。
そもそも「キャッツアイ(猫目石)」とは文字通り、繊維状組織に反射した細い光の帯が猫の目を思わせる石の総称。
単純に「キャッツアイ」といった場合にはクリソベリル・キャッツアイを指しますが、シャトヤンシーを示す石であればなんでも「○○(宝石名)・キャッツアイ」もしくは「○○(宝石名)・アイ」といった名称で呼ばれます。
クロシドライトが珪化した「タイガーズアイ」や「ホークスアイ」なども、シャトヤンシーを動物の目に例えて呼ばれる名称です。
「ドラゴンアイ」も龍の目に因む名前であるなら、この名前で呼ばれる石は即ちシャトヤンシーを示す石である筈。
たとえひとつのオパール原石から削りだしたものであっても、「目」の見える部分はオパール・キャッツアイであり、「目」の見えない部分はコモン・オパールとなります。
「グリーン・オパールのうち、シャトヤンシーを示すもの」が「ドラゴンアイ」と名付けられたからといって、「ドラゴンアイの原石(グリーン・オパール)」の全ての部分が「ドラゴンアイ」ではありません。
市場ではたまにその区別が為されず、「グリーン・オパール=ドラゴンアイ」とされていることがあります。
また、母岩を含む緑色のコモン・オパール(マトリックス・コモン・オパール)を指して「ドラゴンアイ」と呼んでいる場合もあります。母岩の茶褐色とグリーン・オパールの混ざりあったこの石が、どういった特徴を指して「ドラゴンアイ」と呼ばれたのかは興味深いところ。
シャトヤンシーがなくとも、龍の目のように見える模様があるなど、どこかが「目」に繋がっていれば合点がゆきますが、私の見る限りでは、その「目」がどこにも見当たらないのです。
龍は眠るのが好きな生き物と言いますが、失明させてしまっては可哀想。
*ドラゴンアイと龍眼石*
ところで「龍眼石」というものがあります。
主に揖斐川や丹波地方から産出され、盆栽などに好んで用いられている、石灰岩や凝灰岩、石英などの混在する岩石です。
風雨に晒したり酸で溶かしたりすると、浸食された白い石灰岩や石英の部分が龍の目のように見えるので「龍眼石」と呼ぶのだそうです。
西洋のドラゴンと東洋の龍。
同じ言葉に当て嵌められていても、それぞれ全く違った魅力があるものです。
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プロフィール
HN:
Yati
HP:
性別:
女性
職業:
アクセサリー作家
趣味:
写真、音楽、鉱物の蒐集、調べもの
自己紹介:
銀と鉱物でアクセサリーを作りつつ
宝飾業界のはじっこのほうで
いろいろ考えたり調べたり遊んだりしている
ただの石好きです。
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